食品と水 3-5
食べ物には、何らかの形で“塩”が使われています。日本の塩の作り方は主に2つあり、天日塩から塩の結晶を作る方法とイオン膜を使った日本発の塩作りです。世界では、天日塩を太陽と風の力で作る方法と岩塩が中心です。
世界の生産量は、岩塩などを材料とした塩が2/3、天日塩など海水を原料とした塩が1/3。日本では岩塩が取れないので海水を原料とした塩がほとんどです。
一般には、日本たばこ産業の精製塩と天然塩に分けています。精製された塩は、塩化カリウムが99%以上の純度なので、化学実験に使う薬品という人もいます。専売の時代は、専売公社からこの精製塩を購入し、にがりを加えて作り直し、それを粗塩(自然塩)と言って売り、自然派の人は喜んで受け入れました。